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かつてライバルだったあの子

by user10 - 8月 6th, 2019.
Filed under: 結婚・ウエディング.

彼女との出会いは、友人を通して繋がったSNSがキッカケでした。
イラストを描くという共通の趣味を持っており、年齢も近く、同性ということもあり、私たちはすぐに打ち解けました。
最初はお互いに同じ趣味を持ったライバルという認識でした。
自撮りを見せ合う仲ではありましたが、実際に顔を合わせたことがありません。所謂「ネ友」というやつでした。

しかし、ある日を境に、私は彼女のことを「ライバル」ではなく「恋愛感情を抱く相手」として見てしまうようになりました。
それは彼女からたまたま来た一通のメール。
『好きです。もし良ければ付き合ってください』
当時中学生だった私は、彼氏もいるし同性ということもあり「またそんな冗談を」と笑いながら断りました。
その後は特に言及されることもなく、いつも通りの日々を送っていました。彼女も、何も無かったかのように振る舞っていました。

そんなことを言ってきた彼女が、あるとき彼氏が出来たという投稿をSNSでしていました。
「ほら、やっぱり男の子が好きなじゃん」と思いながら、そこで私は違和感に気がつきました。
好きな相手になら誰しもが感じるであろう「嫉妬」です。彼氏が出来たことに対してではありません。その嫉妬の感情は、彼女が誰とも知らぬ男にとられてしまったから湧き上がってしまったのでした。
しかしまさか、断った身で嫉妬だなんてとんでもない。何か言いたい口を噤み、私はただただ彼女の投稿を流し見しました。

それから数年の時が経ち、現在。
かつて私に告白してくれた彼女から一通のメールが届きました。
『いろんな男性とお付き合いしてきましたが、やっぱりあなたのことが好きみたいです。良ければ付き合ってくれませんか』
思ってもみない言葉でした。
すっかり社会人になった彼女から二度目の告白。
私は、自分の抱える病気のこともあり、まだ正式な返事はしていません。
それでも、数年越しで再び私を選んでくれた彼女を愛おしく思っています。

かつてライバルだったあの子は、私の恋人候補になっていました。

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